紙の重さについて。坪量、斤量、連量について徹底解説します。

業界知識
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<strong>お悩みの方</strong>
お悩みの方

紙の厚さってどう測るんだろう?

<strong>中西</strong>
中西

紙製品メーカー営業の私から、

紙の厚さについて徹底解説します!

「紙の厚さってどう伝えたらいいの?」
「グラムとかキロとか聞くけど、なんのこと?」

上記でお悩みの方にむけて記事を書きました!

  • 紙製品のOEMを作りたいけど、外注先にうまく伝えられない。
    連量で教えてください、斤量を教えてくださいなど、専門用語がわからない!

紙って意外と奥が深いのです。専門用語が多いですしね・・・。

そんなあなたに、
紙製品メーカーの営業の私から、紙の厚さについて徹底解説します!

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紙の厚さはどう測る?

紙の厚さは、実寸を伝えずに紙の重さを伝えます。

計測器を使い実寸を測ることもありますが、
基本的に紙の厚さ = 紙の重さと覚えてください。

本記事では紙の重さについて説明していきます。

坪量(斤量)

坪量(斤量)とは、平米(㎡)あたりの紙1枚分の重さです。
坪量でも斤量でも意味は同じです。

単位はg/㎡です。例えば、64.0g/㎡や81.4g/㎡になります。
小数点第2位で四捨五入します。

注意点として、

実際の原紙のサイズは、四六判788x1091mmや菊判636x939mmなので、
あくまでも1000x1000mmに紙のサイズを調整したときの1枚あたりの重さになります。

連量

連量とは、1連あたりの紙の重さです。

1連とは紙の販売単位のことです。
実際の原紙サイズを洋紙(薄物)の場合は1000枚板紙(厚物)の場合は100枚で積まれたものです。

単位はkgで、<>で囲って表記をすることが多いです。90kgや<110>になります。
小数点第1位で二捨三入、七捨八入します。

二捨三入、七捨八入とは

四捨五入と同じ要領で、
値が0~2の時は0に切り捨て、3~7の時は5、8~9の時は切り上げになります。

計算方法

坪量は平米あたりの紙1枚分の重さ、
連量は1連あたりの重さのため、以下のような計算式で繋がります。

・洋紙の場合 坪量 x 実際の原紙面積(㎡単位) x 1000 / 1000 = 連量
・板紙の場合 坪量 x 実際の原紙面積(㎡単位) x 100 / 1000 = 連量

例えば、
坪量が64.0g/㎡で原紙サイズが四六判788x1091mmの洋紙の連量は、

64.0g x (0.788 x 1.091) x 1000 / 1000 = 55.021… のため、<55>となります。

1枚単位の坪量を、
洋紙だと1000枚単位、板紙だと100枚単位の1連単位に合わせるため掛け算を行い、
g単位をkg単位に合わせるために1000の割り算を行っています。

坪量と連量はどっちを使えばいい?

結論、坪量をメインに使ったほうがいいです!

坪量は平米単位に変換された値なので、
原紙サイズを考慮せずに計算ができるためです。

連量は実際の原紙サイズが違うと、同じ紙の厚さでも値が変わります。

例えば、同じ坪量64.0g/㎡の紙でも、
四六判788x1091mmの場合は連量が<55>
菊判636x939mmの場合は連量が<38>になります。

紙の注文をするとき、見積をするときは坪量を使うように心がけましょう!

おわりに

本記事では紙の厚さについて徹底解説しました。

紙の厚さは実寸ではなく重さになります。

以下まとめになります。

  • 坪量は平米(㎡)あたりの紙1枚分の重さ
  • 連量は1連あたりの重さ
  • 「坪量 x 実際の原紙面積(㎡単位) x 1000 or 100 / 1000」で連量が計算できる
  • 基本的に坪量を使った方が良い

おわり

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